ケガなく飛距離を伸ばすキネシオロジーゴルフ！

まず、キネシオロジーとは？

一言でいうと、身体運動科学です。

解剖学、運動生理学、生体力学などを含む学問のことです。

僕はただのトレーナー（理学療法士免許所有）ですので、特にキネシオロジーのスペシャリストというわけではありません。

しかし、人体（特に解剖学、運動学、生理学）のスペシャリストといえます。

（勿論、それぞれの学問のスペシャリストがいますので、その方々には勝てませんが...笑）

そこで、現在世の中に出ているゴルフに関する科学的根拠と理学療法士の視点（医学的視点）、トレーナーの視点（パフォーマンスアップなど）を統合して、ケガをしにくく飛距離が出る方法をゴルファーの方々に広められればと思います。

内容的にはとても基本的なものなんですけどねー笑

今回は、総論です！

まずは、考えていく上で非常に重要な最近流行りの反力打法。

Ground Reaction Force（地面反力、以下GRF）を上手く利用して、筋力に頼らずボールを飛ばそうという理論です。

GRFを上手く利用することができれば、筋力がそんなになくても飛ばせるし、筋力に頼らないからケガもしにくい。

直接セミナーなどを受講したわけではありませんが、科学的根拠に基づいた理論なので是非ゴルファーには取り入れてもらいたいですねー

それらについても、簡単に説明します↓

GRFというのは、人が起こした作用に対する反作用のことです。

物理が得意な方にはすぐ理解できると思いますが、全ての動作に作用と反作用が生じています。

人が歩くのも、地面を下肢で押したことで起こる反作用があるため前進することができます。

この反作用をゴルフスイングに利用すれば、楽にボールを飛ばすことができます。

（詳細は、今回の総論では省略します。）

反力打法では、ゴルフスイング＝筋力＋GRFです。

GRFを最大限利用することができれば、それだけで飛距離は伸びると思います。

しかし、さらに飛距離を伸ばしたい場合には筋力だけでなく、やはり柔軟性も必要不可欠です。

反力打法を教えている方と一度お話しをしたことがありますが、反力打法には基本的には特別筋力も柔軟性も必要ないと仰っていました。

GRFを上手く使うことさえできれば、スイング自体も良いスイングができるし、筋力をつけて筋力に頼ったスイングをするとケガをしやすいし、関節を柔らかくすることでも関節や筋肉への負担が増えるのでオススメしないとのことでした。

確かに、GRFを利用できればそれだけで飛距離は伸びますし、身体への負担も少ないはずなので、間違っているとは思っていませんし、むしろその理論をしっかり利用した方がいいと思っています。

ですが、筋力があった方がより飛ぶと思いますし、必要最低限の関節可動域も必要不可欠なんです。

勿論、筋力をつけてもそれに頼ったスイングをしてはいけません。

それではケガもしやすいですし、スイングも安定しません。

しかしながら、よりGRFを大きくするには大きな筋力を発揮する必要があります。

体重も関係しますよね？笑

重い方がGRFは大きくなりますから。

あとは、柔軟性。

よくX-factor（下半身と上半身の捻転差）が大きい方が飛距離が出ると言われています。

これもただ捻転差を大きくすればいいという問題ではありませんが、ある程度の柔軟性がなければ折角上手くGRFを利用して運動連鎖が起こっても、硬さのために捻転差が生まれないというロスが生じてしまいます。

柔らかすぎるのは逆に問題ですが、正しい運動連鎖を生じさせるための最低限の関節可動域は必要なんです。

整形外科業務や現在の職場のクライアントにも、必要だと思われる関節可動域が不足している方が多いのが現状です。

ゴルフ関係のお話にもよく出てきますが、StabilityとMobilityが適切にできないとケガもしやすく、飛距離も伸びません。

ですから、

ゴルフスイング＝GRF ＋　柔軟性　＋　筋力！（左から優先順位順）

反力打法については今後も触れていきたいと思いますが、理解するには専門書を読んだり反力打法を推奨しているティーチングプロの方にレッスンを受けるのがベストだと思います。

それらに、柔軟性や筋力の要素を加えて、さらに飛距離を伸ばしてケガもしにくくできるようにしていきたいと思っています。

特に、柔軟性や筋力という要素をメインに科学的・医学的によりよいスイングを目指します。

続きはまた次回。